アーユルベーダが教える秘伝健康バター「घी(ギー)」の作り方


私は乳糖不耐症(牛乳に含まれる乳糖を消化できないため消化不良や下痢などが起きる)なので、乳製品を食べると辛いことになります。でも実は私はチーズや牛乳、特にバターが大好きなのです。そのため、乳糖不耐症であることがとても不思議でさらに辛く感じます。しかし、良いニュースがありました。
乳糖を含まないバター、それは「ギー」と呼ばれています。
ギーはバターの一種ですが、通常のバターより乳タンパク質の含有量が少なく、乳製品に身体が耐えられない人にとっては朗報です。普通のバターの代わりに使うことができます。ギーは料理にも大きな可能性を持つと期待されています。
ギーとは何ですか?
ギーは、インドを中心にアジア料理で伝統的に使われていた透明度の高い澄ましバターオイルです。ギーは、牛、水牛、ヤギなどの乳または普通のバターを煮詰めて作ります。バターは液体脂肪と乳固形分に分離し、分離された乳固形分を取り除いたものがギーです。したがってギーは、バターよりも乳糖が少なく、腐りにくく、常温でも長期保存が可能です。
インドでは、ギーは普通のバターとしてナンやチャパティなどに塗って使われる他、食用油としてもよく使用されています。

ギーは栄養価が高く、ビタミンA、K2、Eなどを多く含むため身体の抗酸化機能が活発化し、悪玉コレステロール値を下げたり、免疫系にとって重要な腸内環境を改善する働きがあることが証明されています。
心臓病や各種消化器系疾患の改善や予防などにも効果が見られ、古くからインドの伝統的なアーユルベーダに活用されていることでもよく知られています。火傷や発疹を治療する軟膏の基剤として産業化もされています。
近年では何かと敬遠されがちなバターや乳製品ですが、ギーのこれほどの効用は驚くべきものがあります。
ギーはどこで買えますか?
インターネットや一部のスーパーマーケットでも入手できます。たとえば、コストコやカルディ、成城石井などにあります。
自分でも作れます!
ギーの作り方
オーガニックの牧草で育った牛から採れた無塩バターを使用するのが最高です。最初の素材の品質が最も重要であることを忘れないでください。
- 小鍋に約1ポンドのバターを入れて弱火にかける。バターが溶けて煮立ってきたら、ギーが3層になっているのがわかります。
- やがて上部に泡が形成され、水が蒸発する際に少しはねます。それをスプーンで丁寧にすくいとります。これを何度か繰り返し、上部の泡が透明に変わり、中層が半透明になると、鍋の底に固形泥がくっついているのが見えてきます。
- 25~30分後、火を止めて2~3分冷まし、ガラスの保存容器に濾して移せば、あなたのギーは出来上がりです。ギーは冷めると不透明で薄い黄色になります。